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 現在の資本主義の特徴は、これまでの「新自由主義からの転換」です。1970年代以降の新自由主義ーー減税、規制緩和、社会保障の削減によって投資と成長を刺激する政策パターンーーによって生み出された経済格差や貧困への対処を模索しているのです。その意味でいま世界経済は40~50年ぶりの政策パラダイムの転換期です。

 日本は、相変わらずの政権与党がコロナ危機を深刻化させ、挙げ句の果てに五輪の強行に及びましたが、日本でも、まともな政策パラダイムを打ち出す政権を作る必要があります。それなしには現下の危機は乗り越えられません。

 本ゼミでは、こうした現状を念頭におき、戦後の日本と世界の歴史的発展を考察し今後の経済政策のあり方を考えます。

​ ゼミはテキストの輪読・ディスカッションと、個人研究の2つの柱があります。

この間のテキストは次のとおりでした。

ティム・ウー『巨大企業の呪い』朝日新聞出版、2021年

伊藤周平『社会保障入門』ちくま新書、2018年

藤原辰史『戦争と農業』インターナショナル新書、2017年

山家悠紀夫『日本経済30年史--バブルからアベノミクスまで』岩波新書、2019年

​本田浩邦『長期停滞の資本主義--新しい福祉社会とベーシックインカム』大月書店、2019年

中村 淳彦『東京貧困女子。――彼女たちはなぜ躓いたのか』東京経済新報社、2019年

原田泰『ベーシック・インカム』中公新書、2015年

野口悠紀雄『日本経済入門』講談社現代新書、2017年

服部茂幸『偽りの経済政策――格差と停滞のアベノミクス』岩波新書、2017年​​

木畑洋一『二一世紀の歴史』岩波新書、2014年

駒村康平『最低所得保障』岩波書店、2010年

斎藤貴男『消費税のカラクリ』講談社現代新書、2010年

山田昌弘『ここがおかしい日本の社会保障』文春文庫、2012年

平山洋介『住宅政策のどこが問題か』光文社新書、2009年

堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』岩波新書、2008年、2010年

宮本太郎『生活保障—排除しない社会へ』岩波新書、2009年

ハジュン・チャン『世界経済を破綻させる23の嘘』徳間書店、2010年​

中村政則『戦後史』岩波書店、2005年

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